最近刊歌集

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 キケンの水位    奥村晃作歌集     A5判/176頁/2800円 ISBN4-88551-787-7
先入観、既成の概念が取り外された視線でうたわれる――
「いつも何か不思議な力がある。それがどこからきているのかよく分からない。内部にはある特殊なメカニズムがあって、こういう歌を生んでいるのか」(穂村弘「作品季評」より))
 どこまでが空かと思い 結局は 地上スレスレまで空である

 どこなりとバクダン身に付け飛んで行け ネズミはネズミ数で勝負だ

 百人の九十九人が効かないと言ったって駄目オレには効いた

 暁 あかとき 来嶋靖生歌集 槻の木叢書  四六判/192頁/2800円 ISBN4-88551-771-0
「来嶋靖生さんは山に登って必ず歌を作る。行動することによって、初めて短歌と出会うという姿勢は、私に力強いインパクトを与える。」
小池光(「作品季評」より)
事故ありてニューヨークに原爆炸裂す不機嫌なる日のわが白昼夢

暁をかそけき音に目覚めたり深山谷を水の流るる

下り来て大樹のもとに腰おろすその翳深み涼風とほる
 真珠鎖骨 尾崎まゆみ歌集 四六判/192頁/3000円 ISBN4-88551-762-1
「作者は身体感覚を生かすことによって、現代人の内面における照り翳りをあらわす。美意識の源泉を問おうとする祈念によるものであろう。」
篠 弘(栞より)
中心をほそく穿たれひとつぶの真珠鎖骨の縁に転がる

からだの中の白い部分にわたくしの母眠るらむ眩しくてある

ゆるやかに鷺夕焼に締められて匂ふくれなゐいろの輪郭
ガウディの月 大塚寅彦歌集 中部短歌叢書 A5変型/168頁/2415円 ISBN4-88551-804-0
一見平和そうに見える生活の中に潜む生と死、此岸と彼岸を日常の場を通して描出する――第四歌集
鳥のため樹は立つことを選びしと野はわれに告ぐ風のまにまに

月もまた独り身にして満面に光をたたへわれを瞰す

残照をただにさびしと見る者に金星は言葉告ぐるがに耀る
 天地有韻  久方寿満子歌集 地中海叢書  四六判/212頁/3000円
常に短歌と共にあり、短歌を通じて出会うさまざまな人々に思いを馳せつつ、戦争で失った青春や心ひかれる大自然を歌った『山河紫』に続く第十一歌集。 スポーツカー疾駆美しく遠ざかり糸雲浮ける空に入りゆく

ふかまりて来りし秋の手のひらに一つを置きぬ緑の瑪瑙

白き木槿もいつしか花の散りはてぬうつし身無為のさまにをりしに
 おもかげ  西山幸子歌集 サキクサ叢書 A5判/224頁/2500円
掌中の玉である子息を交通事故により失った著者が、どうしようもない慟哭を鎮めるために作歌を志ざし、その日から今日までの思いを綴った第一歌集。
序・大塚布見子
吾子逝きし日にて線ひき過ぎし事二つに分けて思ふが習ひに

いかにかしてこの子の歩み伝へなん二十歳まで生きをりしこと

この刻まで勤しみ給ふ師の許に学ばせたかりしを医の道を子に
花の視座 高山和代歌集 草炎叢書 四六判/208頁/2800円
稚内から旭川への、月に一度の汽車の旅にて出会う、春夏秋冬の車窓の風景に深く魅せられ、
『花の視座』と名づけた第七歌集
切符たしかに握りしめたる日の吾に深淵もやさしと川を過ぎたり

日本海彼方にきららの箔が散る美しき想ひ出に触れたるは誰

渓谷をあらはに聳ゆる山三つ父の穏しき言葉が甦る
風の行方 小橋英雄・澄江歌集 草炎叢書 四六判/208頁/2800円
自由に何処へでも飛んで行ける風に二人の心をのせて、色々な処に飛んで行きたいとの思いを込めて、名づけた『風の音』に続く第二歌集。
言挙げせずいくさの中に埋れたる若き日いとしも老いて想ひあり 英雄

花の香を乗せてわが頬撫ぜてゆくやさしき風の行方は知らず 澄江

「千人針」思ひいだすと夫言ひて刺し子するわが手許見てをり