最近刊歌集

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 風位    永田和宏歌集   塔21世紀叢書  A5判/176頁/2800円
 ●迢空賞●芸術選奨文部科学大臣賞 ISBN4-88551-798-2
あきらめ切れない何かを抱え込んでしまった世代、
時間の向こう側に厳粛な、敬虔な何かが見えてきた世代に重なる心情をうたう第八歌集。
人に死後とう時間はありて池の辺に亀眠るなり自が影の上

非はわれにあれどもわれに譲れざる立場はありてまず水を飲む

このままに老いなば悔いの多からむとりわけて性の穂ぞかなしけれ  

はじめての雪 佐佐木幸綱歌集四六判/232頁/3000円
 ●山本健吉文学賞 ISBN4-88551-802-4
「息子がはじめての雪を見て、
“あああっ”と指差した日のことを、我が家の犬がはじめての雪に転がって背をすりつけた日のことを、昨日のことのように思い出しつつ、――
(あとがきより)
みちのくを北へのぼればさらさらに早苗をつつむやわらかき雨

はじめての雪見る鴨の首ならぶ鴨の少年鴨の少女ら

濃みどりの目白夫婦はうたえどもテロルの歌をわれは歌わず
 むらどり  伊藤宏見歌集 四六判/232頁/2500円
『むらどり』は、「晩秋の景色であって、良寛の春の日のもの悲しい長閑さのものではなくて、陶淵明の「園林空しく自ら凋む」の空の景色である。」と語る「沙羅」主宰の第七歌集。
曲消えてしづまりゐればこほろぎの声聞えくる夜の湿りに

雲覆ふ秋曇る日は教室の虜となりてハーディーを読む

むらどりののびちぢみして投げし網二た組空をかすめてゆけり
転生前後  田中子之吉歌集 泱叢書 A5判/200頁/3150円
「短歌は対象との接点において主観の働きがなければならない」従って「真実はひとつではなく個々の作者の裡にある。」と述べる佐太郎門俊秀・「泱」主宰の気魂籠る第五歌集。 しまらくは憩ひのあらん黄の花に黄の蝶とまり紛れゆくとき

百年を余す屋号をわれの代に閉づれど息子ら嘆くともなし

闇よりも濃く黒煙の三筋立つ空爆さるる街の遠景
 一人静  酒井直衛歌集 四六判/224頁/3150円
亡き妻と育てた薔薇や庭を訪れる鳥を歌うと同時に、苛酷なシベリヤでの体験を通じて現代社会を見つめる明治生まれの著者の、
『ばらの雫』に続く第二歌集。

花穂一つ日陰に白くひつそり咲き一人静は人知れず散る

二千余年地に埋みいま埼玉の池沼を彩る古代の蓮

食乏しく作業酷しければ厳寒のシベリヤに瘠骨の死者絶えざりし

辰 砂  渡辺礼子歌集 運河叢書 四六判/224頁/2625円
捉えがたい内面の葛藤を様々な「赤」の色に籠め、日常の静かな暮らしぶりの中に兆す、折々の心の機微を詠んだ第二歌集。
跋・奈賀美和子
身と心ひとつにあらずわたくしのこの身は背きやすし心に

月夜野の夕陽の色ぞ辰砂釉の朱をまとひて寂かなる壺

みかんの花匂へば思ふ病む夫を時に傷つけゐるかもしれぬ
 夕菅一花  渡辺雪子歌集 朔日叢書 四六判/160頁/2625円
木々や小鳥と語り、雨や風を聴きながら、自らの生に流れる歳月の営みを見つめ、心に映し出される様々を歌った第三歌集。
はれやかな雀の頬のまるき目とわが目とあふも何かの縁

黄なる色を好みしものに供へやるけさ見つけたる夕菅一花

この俺にまかせろとばかり木枯らしの天空を掃く大き欅は