最近刊歌集

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 風の力    山川和子歌集   響叢書  四六判/240頁/2625円
「家族との絆を大切にし、率直に対象をとらえ、ひたむきな姿勢で表現する。山川さんの作品から、種々示唆を受ける人が多いのではあるまいか。」
(綾部光芳「跋」より)
母の手に成りし水玉のワンピース豆と換えしを今も忘れず

日昏るるを待ちて仰げばかすかにも尾を曳く青き彗星に会う

一つだに生らぬ蜜柑の枝剪れば棘はするどくわが手を刺しぬ
春の喫水    佐々木宗一歌集   青樫叢書  四六判/200頁/3150円
本集は「脳梗塞を患った予後五年の時期があって、まさに"生きた証"にという切実な思いが制作の意図をかきたてたように思えるのです。」(後記)と語る「青樫」元代表の第二歌集。
際やかにさ庭の椿かずましぬ虚心たのまむ身の証とも

歌のなき日の長ければ荒れ地往く漂ひびととなりたる思ひ

さりとても春の喫水満たしめてさて新世紀を覧むとせう
 海のはなびら 中川千折歌集 A5判/232頁/3150円
歌を詠むことによって心を解き放ち、今まで語ることがなかった広島での被爆体験や亡夫への思い、老い母の看取りを歌った第一歌集。
序・青井史
多摩川の川面はひかりを集めつつ春の序曲を奏ではじめる

贖罪のガラスの破片躰に埋めて被爆者われは死者に詫び生く

洗髪をわれに任せて老い母は耳目おおいて幼な子となる
続・茂吉秀歌  米田利昭著 四六判/333頁/3500円
昭和40年刊行の『斎藤茂吉』の続編――
「ポポオ」「短歌21世紀」の連載に、「北千島の戦いと歌」を加えた一著。平成12年に逝った著者の原稿が20冊目の著作として夫人により纏められた。
茂吉という人間が、戦争の時代を如何に生きたか。更に戦争の後を如何に生きたか。そのことに具体的に歌と向き合って、ひたすらに触れていっているのである。そこに魅力があるのである。手際よい茂吉論でないだけ、信頼できるのである。
大河原惇行 (跋より)

晩秋の午後 舟山尚子歌集  A5変型/160頁/非買
若くして逝った娘へ捧げる歌集『夢にのみ』を編んだ著者が、12年を経て、卒寿を迎え、60年苦楽を共にした夫への鎮魂歌として纏めた第二歌集。
淋しいから側にゐてくれゐてくれと死に近き夫がくり返し言ふ

満月と信号待つ間に気付きたり帰りを急ぐ人らの中で

亡き夫の小さき写真と玉杯の輪の中に入る晩秋の午後
 白 冬  松田久恵歌集 運河叢書 A5判/224頁/2500円
長く厳しい盛岡の冬のイメージは「白」。自らの歌は冬の白い大地を基盤に、その地に添いつつ紡いできたと冬に思いを寄せる著者の第一歌集。
序・長澤一作
倦怠のわが視野とほく熟れゆかん杏は昼のかぎろひのなか

かざしみる琥珀の内に白亜紀の水やはらかに気泡吐きつぐ

冬を惜しむ白鳥と冬に倦むわれと星群るる夜を頒かち眠らん
 日輪蒼く  前田彌生歌集 ヤママユ叢書  A5判/224頁/2857円
「地方都市の主婦の日常の哀歓をめぐる、真摯な歌集である。しっとりと落着いた叙景の中に、作者の感情は自在に息づいている。」
前登志夫(序より)
青空に干すシャツ白く翻り無頼の思ひつねに育む

春浅き野の風と居ておのづからわれは一粒の砂となりゆく

たんじゆんに悲しみはありしらしらと明けゆく庭に樹々は動かず