最近刊歌集

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  滴滴集 小池光歌集  A5判/216頁/3150円 ISBN4-88551-876-8 (送料310円)
「上質な批評精神に支えられた皮肉、諧謔、暗示、ユーモアとペーソスが、あらゆる視座で掬い上げられてくる。そこにあるのは四通八達の批評精神の自在な面白さである。」
(馬場あき子氏・帯より)
名もしらぬとほきしまより流れつきテレヴィジョンあまた秋の浜辺に

懈怠者が町営歴史館に見つつゆくとりとめもなきもののかずかず

肛門をさいごに嘗めて目を閉づる猫の生活をわれは愛する
 谷 風    玉井清弘歌集   音叢書  A5判/192頁/3150円   ISBN4-88551-883-0
じっくり足元を見つめ端正な魂の歌を詠み続ける著者の第六歌集。四国に在住し、四国の風土を自分の体を通して再認識し、日本が均質化されることへの危機意識に、著者の感受性は騒立っている。
ギボウシの遅るる花のすくと伸びむらさきいろのラッパをかざす

リスボンに前途のありし少年の写真のモラエスひたすらのまみ

進むとも見えず海境ゆく舟のひとつを目守る暮れ果つるまで
 説 話    奈賀美和子歌集   運河叢書 四六判/216頁/2625円  ISBN4-88551--
説話は人々の心を通すことによって成長し、あらゆるものを呑み尽くしてしまう―深く自己の想念にくいこみ、透明な言葉となる作品群―
『長夜』に続く待望の第四歌集

ひと本の川の貫くこの街の橋の向かうにまた橋の見ゆ

はしなくも息のあらはにこみあげて想ひはかくもこゑを塞きとむ

裸木に黒くとまりてゐたる鳥ばさつとその身引き上げて飛ぶ
 白葉集    河出朋久歌集   A5判/312頁/1800円  ISBN4-88551-865-2
雌伏四十年、滾り立つ思いを営々と詠み続けて来た沈思の大器、いま初めて、咆哮に似た丈高き詠嘆を混濁の世に放つ。

たたなはる大阿武隈の山なみのみ雪かがやき月昇り来ぬ

この命ながくはあらぬ傍に寄り飯を食へよと言ひし父はも

乗つ取りをくひたる者の苦しみははた悲しみは誰に語らむ
 谺 こだま    加賀谷ユミコ歌集   原始林叢書 四六判/192頁/2625円 ISBN4-88551-866-0
「歌に関るすべてが亡き夫に繋がり、思い出が響きを返してくる様に思える」と歌集名に「谺」を選んだ著者の第一歌集。
跋・矢沢歌子

嘴を羽交ひに埋め立ちながら眠りゐるあり風に吹かれて

家囲ひ結へる虎杖の枯茎が鳴りをり風吹くノシャップ行けば

君の記憶に触れて花片の乱れ降り尽きせず風の木下に立てば
 鶴唳 かくれい  藤吉宏子歌集  歌と評論叢書 A5判/200頁/3000円 ISBN4-88551-864-4
出水野に飛来する鶴に惹かれ、鶴の家族愛、夫婦愛の深さを知ったという著者が、今も耳に残る哀愁を帯びた鶴の鳴き声から名づけた第三歌集。
終章のなきソナタかと見上げをり掃くかたはらに散りくる落葉

丈高きすすきの原に迷ひ入り声をたよりに夫と呼びあふ

冷えしきる如月闇の鶴唳にまたたきかへすオリオンの星
 細 波  春日井政子歌集   中部短歌叢書  A5判/224頁/3000円  ISBN4-88551-886-5
故春日井建が、亡くなるその日まで表現者であり続けた母のため、自らの歌集『朝の水』と時同じくして出版することに心を砕き、生前に編み上げた第四歌集。
この様な処に道がありしかと夕闇の中息子につきてゆく

つと光るものあり雑木を分けゆくに池の水照りぞ鴨およぎゐる

わが窓の下を時折り影が過ぐみな仕合せの人通れかし
プラスチック紀 さとうますみ歌集 中部短歌叢書 A5変型/184頁/2415円 ISBN4-88551-844-X
「美しい比喩、空を翔けてゆくようなイメージ、自在な口語体のしらべ。『プラスチック紀』は、広く豊かな歌空間を獲得している。」
(稲葉京子・帯より)
水底に「沈める寺」のカリヨンが鳴るらし水面に睡蓮ひらく

かぎりなく風であるため鳥たちの骨の内部は空洞である

涼風をひとすくいずつ地に降ろす大観覧車河をへだてて
 咲けるプライド  石塚碧歌集   波濤双書  A5判/208頁/2800円  ISBN4-88551-861-X
師大西民子の歌に魅せられて歩み続け、抽象と具象の間で「自分らしさ」の表現を求めて苦闘する著者が、亡き師に捧げる第一歌集。
蒼ざめし馬ともなれずラスコーの壁画は共に語りつつ見て

自らを励まさむとする闇の中にくつきりと白き道は続けり

紅の薔薇の蕾危ふくもわれの心に咲けるプライド