最近刊歌集

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  火裏の蓮華 くわりのれんげ 堀井美鶴歌集 A5判/224頁/2800円 ISBN4-88551-881-4
「火裏の蓮華」とは、火中に咲いて、色も香りも愈々鮮やかな花、崩してはならない不変の魂の象徴の願いを籠めた第四歌集。

解題・芳賀徹
暁闇をさつくりと裂く匕首のいろの鶏鳴 茹で卵むく

忸怩たる思ひを数ふ 春泥がいつしか黄金に変はる夕映え

手さぐりに身を起こすときまなうらの火裏の蓮華のするどき象
サフランの花 石坪千鶴子歌文集 四六判/208頁/非買  ISBN4-88551-888-1
半世紀余を、薬剤師として活躍してきた著者が、薬草でもあるサフランの花に思いを託して纏めた第一歌集。
エッセイ15篇を収録。

サフランのむらさきの華いとしかり紅い雌しべも自己主張して

夫もわれも仕事を持てば休日のひととき冬陽の縁に黙せり

君に似る人を乗せたる電車発ちあとのホームに秋の蝶舞う

 窓の遠景  上野清子歌集  朔日叢書  四六判/176頁/2500円 ISBN4-88551-879-2
家業を継ぎ、敦賀の地で酒造業を営んできた著者は、時代のめまぐるしい変化の中で、決断のときを迎える―

『水色の鳥籠』につづく第二歌集。
手折り来し淡きみどりの蕗の薹 みれば小粒の胞子が零る

商売の分かれ道とも思はるる時代の波がわれを 苛 む

ぶらんこが二脚陽気に競ひゐる抜歯に来たる窓の遠景
 都府楼 とふろう    末房長明歌集   A5判/176頁/2800円  ISBN4-88551-894-6
「北九州の風景と生活が歌われ、その眼は海を隔てた隣国へ、また歴史にも向けられる」と、
かつて故上田三四二氏に評された姿勢を、現在も貫く著者の第三歌集。


じわじわと豊後水道の海面より立ちのぼるかなけさの日輪

なだらかな思想をもちてつらぬきし警官の日々われは自負せむ

都府楼の端々を行きめぐりあふ紅梅の香り万作の香り

 樹の海    栗城永好歌文集   沃野叢書 A5判/200頁/3000円  ISBN4-88551-896-2
「著者が生み出したしなやかな歌の樹々は、わたしたちの世界観をやさしくゆさぶり、〈わたし〉の本当の心を鮮やかに浮かび上がらせる。」
本田一弘・帯より

電話からきれいな風が吹いてます室いつぱいの雪明かりです

ほとけとはほどけることかもろともに一期の極のさくら見にゆく

今よりももつと幸せだつた日はあるか朝顔の藍深き秋です
 花満つるとき   上山松子歌集   礫叢書 四六判/184頁/2500円 ISBN4-88551-890-3
著者の作歌への真摯な姿勢が、かすかなうつろいを一首に留め、清澄な、ゆるぎない端正な歌を紡ぎ出した第一歌集。
解説・由良琢郎
秘めやかに夜半を降りきて沈丁の花濡らしゆく三月の雨

生かさるるいのちと思う白じろとわが身めぐりに花満つるとき

秋の気のくまなく澄めば微粒子となりて父母浮游しおらん
 海馬の尻尾   花木洋子歌集  四六判/184頁/2500円 ISBN4-88551-893-8
思いがけぬ病から健康を取り戻した著者が、17年間の医療事務の仕事や身近な存在を歌った第一歌集。その硬質な輝きは確かなものを感じさせる。
跋・稲葉峯子
いちにんの死に至りゆく日々をカルテに辿りレセプトを書く

夏期休暇こもりて無口な子が真夜にテレビゲームに撃ち落とすもの

しっとりとサドルは夜露に濡れておりわれを待ちいて古りし自転車
 雪のひびき  瀧本陽子歌集   続かりん百番 四六判/192頁/2625円  ISBN4-88551-868-7
大連に生れ、疎開地、岩手の豊かな自然の中で幼少を過ごした著者が、自然のやさしさ、美しさへの思いを歌に甦らせ、心情を綴った第一歌集。
序・馬場あき子
みちのくの訛は藁を打つごとく種まくごとくほつほつのどけし

鈴虫はいのちつくして鈴鳴らす昼はしみらに夜はすがらに

落ちこぼれを掬ふがに鈍行のみ停るわが町しづけし月が似合ふ町

 玉うさぎ  瀬川真由美歌集 礫叢書 四六判/184頁/2500円 ISBN4-88551-889-X
「玉兎」とは月の異称―月の満ち欠けのように、歌に自分自身の満ち欠けを見ると語る著者が、家族、仕事、恋をうたった第一歌集。
解説・由良琢郎

夜のプール一人で泳ぐとき聞こゆ水の中にも吹く風の音

ひそやかに甍をすべり草揺らし玉兎駆けゆく夜の静寂を

牡丹雪は睫毛のごとき音立てて硝子につもりつづけていたり