最近刊歌集

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 一天四海  比嘉美智子歌集    A5判/208頁/2800円 ISBN4-88551-940-3
「今なお残る米軍基地の問題、消そうとしても消えることのない戦禍の跡。今回の歌集でも、比嘉さんの作品は、そこから目をそらすことはない。」
(道浦母都子「解説」より)
潮鳴りはわが子守唄 無限なる旋律のする故里の海

落日は一天四海の光吸ひかく耀ふや炎と燃えて

ニッポンの足指ほどの沖縄に戦争の枷の基地のみ多し

 森岡貞香『白蛾』『未知』『甃』の世界  中野昭子  四六判/224頁/2835円 ISBN4-88551-916-0
「ポトナム」時代を経て、独自の作品世界を模索し、確立していった時期の森岡貞香を、現「ポトナム」の気鋭が読み解く

なぜ少年の歌か
  「蛾」の歌の誕生・内部へ向かう視線/蛾の視線を得る/ 蛾とのわかれ

抱かれたエロス
 『白蛾』の世界――二つの「われ」 …揺らぐ「われ」 揺らがぬ「われ」
 『未知』の世界――砕かれる「われ」
 『甃』の世界――「われ」回復への試み

作品鑑賞 『白蛾』のうた 『未知』のうた 『甃』のうた
 ひかり集めて    倉橋麗子歌集   氷原叢書 A5判/160頁/2500円  ISBN4-88551-935-7
「行く手遥かな短歌の道を歩む一人として、自然界の諸々が放つ〈ひかり〉を純真に把握できるよう心を澄ませ、思いを
集めて、短歌に結晶させたいと願っている。」

(著者「あとがき」より)
初咲きの梅の一輪見出でたり眉月あはあはと残れるあした

捕へたるトンボ得意げに我へ見せさつと放てり原つぱ少年

「夢の中へ誰を連れて行かうかな」炬燵にうとうと幼子の声

 日暮れの茶房   藤田嫩歌集   新潟短歌叢書 四六判/184頁/2500円 ISBN4-88551-934-9
「藤田さんと私は、共に1932年生まれ。同い年である。境遇はまるで違つたが、時代的体験や、70歳を超えた心境には相通じるものがある。現在地を確かめずにゐられない心の在り方は、己れとは何者かと問はずにゐられない心情に通じるだらう。」
(高井有一「序」より)
現在地を地図に確かめ歩みだすいつも気になるわが現在地

「ぼく」といふ電話の声に母われは三人の子に試されてゐる

ぼんやりと柱に凭れば夫がきてわが背の丈測りてくれぬ

 歩みゆく時  石黒多栄子歌集    四六判/258頁/2500円  ISBN4-88551-931-4
「石黒さんは、島田修二氏に長年師事し、真摯に学び、抒情のなかに身を置いて、生の証を詠いついできた。淡々と旅を、日常を詠んで、落着いたたたずまいのなかに豊かで、清新な抒情をたたえている。」
(太田博氏・帯より)
なれにつつ抗ひにつつ老いてゆく繁みに咲き居り一人静は

時雨やみ篝火炎えて笛一声鎌倉の杜に透りゆくなり

サシの木の乾きし黒き実手に振ればカラカラと鳴るマヤの悲しみ

 八瀬の里  丸山愛子歌集 響叢書 A5判/224頁/2500円 ISBN4-88551-927-6
「歌集『八瀬の里』には家族を詠った歌が多い。歌はその人間性をよく伝えて表現に過不足がない。」
(綾部光芳「跋」より) 

長靴をはきて姉さんかぶりしてからし菜を摘む彼岸の雪に

後ろ髪ひかれる思いで茶摘みに出る臥す母おもえば気になるひと日

剪定の手をいそがせて梯子の上夫は終日無言で過ごす

 モルゲンロート  小木曽允子歌集   中部短歌叢書 四六判/222頁/2381円 ISBN4-88551-924-1
「集名の『モルゲンロート』は、ドイツ語で「夜明け」を意味するらしいが、登山の世界では特に雪山を赤く染める朝陽のことを言うらしい。(中略)充実した集となった。多くの方の味読と批評が得られることを願ってやまない。」
(大塚寅彦「解説」より)
くっきりと山襞うかぶ秒ごとに山を染めゆく朝焼(モルゲンロート)

見るわれが視つめられいて佇ちつくすそんな出逢いの淡墨桜

窓よりの陽を背なに受け溜息橋渡りし人はもう還らない

 野のかをり  川上みよ子歌集   醍醐叢書 四六判/208頁/2500円 ISBN4-88551-930-6
敗戦直後の若き日、小学校教師を勤め、今も教え子に慕われる著者が、青春時代から結婚、今年の歌会始入選迄、人生の軌跡を辿った第一歌集。
跋・大貫ふみ子

わが庭に泰山木が匂ふなり一つ終ればまたひとつ咲き

ベッドより立ち上がらせむとわが胸に抱けば夫の鼓動が伝ふ

少しづつ歩幅を拡げ歩みをりけふはマロニエの咲く道に来ぬ

 ひとひらの雲  村瀬幹子歌集    A5判/184頁/2800円 ISBN4-88551-932-2
「今日迄を一区切りとして、これからの歌作を大事にしたいと思うこのごろです。おぼつかない私の素足の足跡をまとめました。」
(著者「あとがき」より)
砂利道の人生半ばやうやくに琵琶湖八景訪ふ旅に出づ

事多き年は暮れたり除夜の鐘聞きつつ今年の収支簿を閉づ

片道切符なんとかなしき響きなれわれの一生も片道切符