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水の連鎖 兼平勉歌集 飛聲歌集 A5判/248頁/3000円 ISBN4-88551-939-X |
「北の地青森にあって、自身の感性を研ぎ澄まし、思想を深め、半世紀に及ぶ歌歴の豊富な時間の内実さを積み重ねてこられた。歌集一巻にそのような作品が、横溢しているのが確認できよう。」
(西村尚「跋」より)
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存へて聴きたき一つ探査機が捉へむ火星のとほき水おと
死してなほ無重力になれぬもの残すかなしみ 白き骨片拾ふ
氷界の迫るにいのち寄せゆかむ鳥穴とぞいふさびしき水場
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ヴァロリスの丘 長嶋香世歌集 井泉叢書 A5判/232頁/2500円 ISBN4-88551-941-1 |
「五官の鋭敏な感受と、喩を選択する卓抜な才気とがまっすぐに伝わってくる。(中略)自然を、人事を、音楽芸術を、そして時事を縦横に歌い上げた多彩な作品によって満たされ、良くも悪くも、平凡な、退屈な歌というのが一首も見当たらない。」
(竹村紀年子 「序」より) |
受け継がれるアンネの薔薇の咲く五月 インターネットに鮮烈に香る
迷いもなく突っ込んだ航空機あり《白いハト》なんてこの星にいない
ヴァロリスの丘の記憶は「画家たちのやきもの」土に目覚める季節
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