最近刊歌集

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 鳥のうた 中井延子随筆集   サキクサ叢書 四六判/192頁/2500円  ISBN4-88551-937-3
「サキクサ」(大塚布見子主宰歌誌)に六年に亘り連載した身近な場所で見られる野鳥36種の歌と随想。
「東京郊外(現西東京市)に来た頃、この辺りには麦畑が点在し、
洗濯物を干しながら、雲雀の声を聴く日々であった。
窓越しに庭に来る鳥たちを見ることで、随分慰められたものである。」
(著者「あとがき」より)


登場する鳥たち
 ほととぎす/しじゅうから/ もず/うぐいす
 /めじろ/ ひばり/つぐみ/ひよどり他 三十六種


 しほさゐ 長島昭子歌集   草木叢書 A5判/192頁/2500円  ISBN4-88551-943-8
「作品にはほのぼのとした明るさが漂い、心にゆとりを持ちながら、凛然と老いを生きる著者の姿が浮かびます。(中略)歌集の題名の出所である歌の意味はいっそう象徴的に思われます。」
(吉田和人 「跋」より)
寝ねがての真夜を経めぐるうたかたのしほさゐかともわれの過ぎゆき

被爆せし夕べこの橋渡りぬと石のらんかん欠けゐるを撫づ

衰ふるその先問はず今日為ししひと日に足らひ行く日暮れ径

 一陽来復 原谷洋美歌集   礫叢書 四六判/176頁/2000円  ISBN4-88551-948-9
「何ものにも囚われない、自由な想像力が捉えた異相の東京、病いを得て傷ついた身体、支えてくれる家族、再発の懼れ、希望――第一歌集以来の自由闊達に飛翔する作風に、沈潜する詩情を加えて、この歌集の歌は分厚くなった。」
(黒木三千代「帯」より)
お地蔵の顔して裸の若者が抱擁し合ふハチ公前で

額縁の髪抜けたればわが顔に猛禽類の潜みゐしかも

腋の下はほの明るみて髪結へる裸婦は薔薇色の乳を蓄ふ

 風の道 本田千恵歌集   四六判/192頁/2500円  ISBN4-88551-950-0
「散乱し浮遊する詩の粒子を拾いあつめるという苦行に向い合わねばならない。それは、詩歌に手を染めたものの宿命であるはずだ。本田さんはそういう自覚のもとに日常のなかで眼に触れるものに対する感情の移動、
揺曳を短歌という詩型に紡いでいる。」
(前川佐重郎「序」より)
ゆったりとゆったりとしていたいのに回覧板は草ひけと言う

意に染まず丸め捨てたる原稿は闇になじみて身じろぎ直る

冷やかな言の葉うけてわたくしは青いレモンに噛み付いてみる

 笛吹きケトル 余田彌生歌集   塔21世紀叢書 A5判/228頁/2500円  ISBN4-88551-938-1
「かすかな心理を匂わせつつも、端正で平明な写生の作品である。余田さんの特徴だと思う。(中略)何よりもこれまでの豊かな人生経験が、余田さんの中から様々な夾雑物を純化し、表現より過剰な突起物を削ぎ落としてきたように思える。」
(三井修「跋」より)
受松の枝に百日紅の花散りて地に落つる間の色を放てり

休みなく雨の降り来る真昼間をたけて花咲く山葵田に居つ

しゃしゃんぼの木下に休む夫の背に萌えたつ色の木洩れ日が差す
 海の地図 野々山三枝歌集   かりん叢書 四六判/184頁/2600円  ISBN4-88551-945-4
「著者は亡父茂吉の研究家です。本歌集の前半は、私もご一緒させて頂いた船旅で、一首一首にかつて味わった風景と感動が現われていて、まさに「海の地図」です。後半は、クルーズを共に楽しまれた夫君亡きあとの心境も織り込まれた折々の歌で、深いひびきに満ちていて、多くの人々に広くすすめたい歌集です。」
(齋藤茂太「帯」より)
そそりたつ断崖フィヨルドそのあはひ月のひかりを縫ひて客船航く

海の神わたるや麗し全円の海の虹宇宙 夫は言ひ出づ

残されし絵具はつひにほとびねど油彩画に夫のほのか呼ぶこゑ
 案山子と共に 長藤幸治歌集   東海短歌叢書 A5判/224頁/2500円  ISBN4-88551-944-6
「歌集の本質は農に生きてきた一人の男の季節の移り変りの中に年々同じ繰り返しながら、土の匂いをまとって生活を築いてゆくその営々たる人生の記録である事である。」
(竹村紀年子 「序」より)
格好よく妻の古着を着せしから案山子と共に夕日を送る

藤の花咲き初めたる樹の下に田植ゑいつぷく茶を飲む孫と

足柄の紅葉いまだし峠道ま見えて高き立冬の富士