最近刊歌集

・全国書店からでもご購入できます。 (ご注文頂きましたら、直ぐに配本致します。)
・インターネットでの注文も承ります 。ご注文は へどうぞ       

*価格は税込価格                   
*案内に送料の記入がない書籍は、送料一冊290円です。

 じふいち 山埜井喜美枝歌集    A5判/216頁/3000円  ISBN4-88551-952-7
「山埜井喜美枝さんの歌には、この世の楽しいことを歌う傾向が強くて、暗い、悲しい歌はあんまりない。具体的な描写がなくても言葉の面白さで描いています。日本の文化といつも接点を持ちながら歌われている、それを読み解く面白さがあります。」

(高野公彦「帯」より)


―題名は幼い頃、ままごと遊びの家来になっていた弟を思う一首から―


じふいちよ十一よと啼く慈悲心鳥亡きおとうとは修一にてそろ

いまだあまた味はひのこししもののあり 死 みそかごと 五十四巻に

ひなくもり薄帛まとひ日は空に盛り人たち海渡りゆく

  曳 舟 吉川宏志歌集   塔21世紀叢書 A5判/232頁/2700円  ISBN4-88551-964-0
「一見写実ふうに見える作品だが、しかし吉川氏の眼差しは、つねに不可視の領域を感知しようとしてゐるかのごとくである。
吉川氏は 〈写実の館に住む幻視者〉 ではないか、といふ印象さへ受ける。」

(高野公彦「帯」より)
「短歌研究賞」を最年少で受賞した「死と塩」、
受賞後第一作「花籠に月を入れて」を収録する第四歌集

人体に溶けている塩 燃やされて塩はいずこに還るか知らず

このまま曳いていくしかない舟に紫苑の花を載せてゆくんだ

帰りたや若かりし日に ふなうたは舟を離れて水の上ゆく


 白き原野 藤田澄子歌集   A5判224頁/2500円  ISBN4-88551-955-1
故郷室蘭で遭った空襲や食糧難の記憶を胸に留め、戦後は開業医の夫を支え続けて、結婚60年を迎えた著者の第二歌集。

序・川口美根子

壺に花を溢れさせいし日もはるか実ることなき夢のかずかず

一夜にて雪の原野と化したれば雪に消さるるけものみちさえ

目を病めば心も病みて籠る日をなおも閉ざすと雪降りしきる


 病室の額絵 山和代歌集   A5判/232頁/2800円  ISBN4-88551-956-X
七十八年の生涯に、幾度か入院の病室の額絵から、自身の生に花の生彩が必要なことを汲みとり、自らの活力として、勇気づけられ、纏め上げたという第八歌集。
鴎が撓ふ空のやさしき冬にして生死をひたに愛しまむとす

重き雲軽き雲など区別して平野の彼方の疎林があをし

風が哭く雪が飛ぶ日の戸外より帰ればうれし壺に咲く桜

 水 萍 うきくさ 阿部洋子歌集   麻裳叢書 四六判/212頁/3150円  ISBN4-88551-951-9
植物学者の夫に導かれて草花への愛着を持ち、クリスチャンとして、信仰に支えられた生活を送る中から生れた第三歌集。

序・嶋崎保雄
この空の涯に飢えいる国のあり秋の実りの華やぎくるに

いちめんの若葉わかばはそよぎつつ光は丸くわたしを包む

漂うてひとつになれる水萍の花むしろ浮く清浄として

 海の断片 亞川マス子歌集   まひる野叢書 四六判/196頁/2500円  ISBN4-88551-949-7
「犀利な批評眼が、持ち味。自分を叱咤して生きる孤独感が漂うが、それを 揶揄し戯画化するとこ
ろに第一の特長がある。」
(篠弘・「帯」より)
――第四歌集
Tシャツのままきみと泳ぎし海の見ゆ梅林へ向かふ車の窓に

月に行かばわが体重は八キロと知りて足取り軽き涅槃坂

大理石のビルの街区を歩みゆけばどこにも着かぬ思ひのきざす
 満ち潮 菅ミサオ歌集   槻の木叢書 A5判/200頁/2625円  ISBN4-88551-967-5
「この集には病んでなお事業を忘れぬ夫とともにあって、その看病に献身する作者、試練に耐える作者の姿が歌われる。」

(来嶋靖生・「跋」より)
始むるも終らむ時も決断のその時とこそ母の言ひたれ

古布の補綴の如く丹念に愛繕ひて老に入らむとす

お父さんご飯ですよと言ひてみる広き家内静もりかへる
 山梔子に寄す 金子晴子歌集   四六判/208頁/3000円  ISBN4-88551-942-X
「作者は終始身近にある詩、経験の中に発光する瞬間や断片を大切にして、歌にとどめ、謳い上げている。」

(秋葉四郎「序」より)
父の植ゑし季節の草花いつの日も優しき友の瞳のごとく

山梔子の甘き香りを吸ひ込みて夫婦となりし喜び満つる

毎日が冒険のやうな幼少期われにあるなり歌の原点
 二人静 久保田吉江歌集   草炎叢書 A5判/192頁/2800円  ISBN4-88551-961-6
事業家の夫を公私共に支えながら、生方たつゑ短歌講座で短歌と出会う。夫亡き今も一家の要であり
、家族への愛をこまやかに歌った第一歌集。

跋・今井博子
内戦と飢餓に苦しむソマリアの幼ら細き素足で歩く

隼に乗りし時代の寄せ書きの日の丸に夫思ひ浸れり

身に沁むる長き不況下開運を神に祈りぬ初詣来て