最近刊歌集

・全国書店からでもご購入できます。 (ご注文頂きましたら、直ぐに配本致します。)
・インターネットでの注文も承ります 。ご注文は へどうぞ       

*価格は税込価格                   
*案内に送料の記入がない書籍は、送料一冊290円です。

 ひとりしずか 秋末佐恵子歌集   A5判224頁/2500円  ISBN4-88551-946-2
退職後の一人の時間に、自然に目を向け、語り合い、自らの裡にある揺るがぬ真実を、歌に詠むことに喜びを感じるという著者の第一歌集。

解説・由良琢郎

とりどりに咲きいる花の中にいて身動きできず我も花となり

畑を掘る鍬高々と我が夫は己が聖地を作るごとくに

客のないローカルバスの最終便冷たき空気積み込みて行く

 大文字草 中澤照代歌集   A5判/232頁/2800円  ISBN4-88551-954-3
「何でもない情景が、豊かな想像力によって人間味を帯び、おかしみを生ずる。大文字草は、作者の心象と深く結びついているようだ。」

(藤川弘子「跋」より)
夫と子は茶房に憩ひゐるならむ率てゆきし犬つながれてをり

濡れ濡れて人の心の外に咲く源流ちかく大文字草

雨さそふ疾風過ぎゆく公園に落葉の渦の芯となる子ら
 おはなし聞いて 田端康子歌集   水甕叢書 四六判/200頁/非買  ISBN4-88551-947-0
小学校に勤務して約40年。教諭、教頭、校長と教育にすべてを捧げ、家庭人としても妻、母、姑と歩んできた著者の味わい深い第一歌集。

序・木下美代子

黒板を向く子の顔が笑うとき門歯なき口大きく見ゆる

先生はぼくら帰ったら何しているのと見えない私を探る児もあり

低音部の旋律歌うここちよさ悩みを拾う受け皿のごと

 フォーメーション 堀内孝子歌集   草木叢書 A5判/208頁/2500円  ISBN4-88551-959-4
養護教諭の仕事で出会った生徒達、同じ教職にあり支え合ってきた妹の死の悲しみ、自身の病を、抑制された写実的作風で歌った第一歌集。

跋・吉田和人
夜の授業終えし生徒はシャツの襟正し店員の面となりゆく

六人の少女は鳥の翔つさまにフォーメーションの輪をひろげゆく

「生きねば」と小さくつぶやく妹の手を握りたり涙あふれて
 消去法 佐瀬本雄歌集   運河叢書 四六判/200頁/2500円  ISBN4-88551-957-8
「心の安らぎを求めるゆえに、私は歌を作り続けて来たようだ」と語る「運河」選者の第二歌集
――控えめで、声高でもない内省の声は誠実さを持って読者に響く。
ひそかなる支配のごとく夜の部屋に時計の音の波紋がひらく

「消去法にて残る範囲に真理あり」読みて思へり渾沌の善

炊事係三人逃げぬと記したる藤原宮址の木簡あはれ
 春 麗 野村灑子歌集   冬雷叢書 A5判/200頁/2500円  ISBN4-88551-960-8
歌と共に研鑽を積んだ書道の雅号を歌集名とし、書を随所に鏤めた第一歌集――
「いつも希望を忘れないでいる生き方に、強く根ざした歌である。」
(大山敏夫「序」より)
春麗と墨に彫られたる金の文字雅号と同じ磨らずにおかむ

夫と吾の二人居ながら朝々の挨拶たがひに大きく交はす

高台があれば必ず下り坂ありてペダルに身をまかせゐつ

 ふるさと生石 中原定子歌集   麻裳叢書 四六判/208頁/2500円  ISBN4-88551-962-4
「中原さんの歌は観照がゆきとどき、自然と向き合う姿がいきいきとしている。(中略)抒情があふれていて艶を放っているのである。」
(嶋崎保雄 「序」より)
幾山を越えてはるかに生石山月見の宵の集ひなつかし

おー寒と背伸びして見る長峰の空に輝く生石嶺の雪

思ひ出の形見となりし布を裁つ座布団ひとつ小袋ひとつ

 白百合の花 外山とく子歌集   茨城歌人叢書 四六判/192頁/3000円  ISBN4-88551-953-5
「深い人間愛に貫かれ、温かく胸に韻いてくる作品ばかりです。どの頁をひらいても著者の祈りの姿、愛の心が優しく伝わって参ります。」
(草間とし 「序」より)
会議終へ月かげのさす教室にもどれば香る白百合の花

念願の聖観音を祀りたりやさしき面輪にほほゑみ御座す

身は病めどこころは病まじと自らを励まし生きる古稀すぎてより

 うたの始まり 遠野瑞香歌集    A5判/184頁/2500円  ISBN4-88551-965-9
「まことにフレッシュなイメージの叙情をあふれさせている
歌集である。(中略)遠野氏の冷静な現実認識、鋭い時代感覚を支えているのは、貴い良心のはたらきである。」
(足立敏彦・「跋」より)
真夜中の独り遊びのトランプは崖つぷちまで7をならべる

夕焼けは濃きピーチ色みんなみの基地に滴す甘味の如く

テロに報いハリケーンに屈する大国に生きる人々ストレイ・シープ

 稲つくりの歌 國武正彦歌集   やまなみ叢書 四六判/240頁/2500円  ISBN4-88551-963-2
「國武さんは卓越した稲作研究者である。コシヒカリの名付け親である。遠き地にあって誰よりも故郷八女の山河を恋う望郷の歌人である。」

(草野源一郎・「帯」より) 
木枯しが吹けば色なき越の国せめて光れや稲コシヒカリ

星が近いと言ひし子なれや思ひつつ空に耀ふ槍ヶ岳描く

師が拓く山は夕焼トンネルを出づる列車が汽笛を鳴らす