14年10月の新刊(著者名50音順)

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 源氏随想 ―言葉のゆらぎ―   上山志保子著     四六判/200頁/1143円

源氏物語には、解決されていない問題が意外にたっぷりと残されているように思われる。千年前の一人の女の人が何を考えていたのか。幾重にも包みこまれた表現に秘められた作者の本音を探りたいというのが、私の願いである。 
                 −「はじめに」より


 T断想 U艶 V拒む女 W宇治十帖考の四部構成。
 短い単語を拠り所として、源氏物語の登場人物それぞれの
 心理の襞に迫る随想集。
 冬 榎   久保田美津子歌集   波濤双書 A5判/184頁/2500円
旧家に生まれ、三姉妹の長女として家を継いだ著者が、心の拠り所ともいうべき庭の一抱え余りの榎の木を題名とした、第一歌集。
                 跋・市村八洲彦氏




 東京の道を自在に走るといふ子はふるさとに疎くなりゐむ
 
 幹のみのオブジェの如き冬榎なんにもあらぬと嘯くやうに
 風は陽の匂い   杉山富美恵歌集   東海短歌叢書  A5判/176頁/2500円

難病を抱え、諦念と闘病のジレンマに動揺しつつ、「いのち」を直視して生きている現実を、短歌によって支えてきた渾身の第一歌集。
                   序・斎藤俊夫氏

 

 
 吊革にすがる私を窓に見せて夜の電車は傾き走る
 
 街道も裏の小路も通りぬけ春をよぶ風は陽の匂いする

 田邊隆之遺歌集              四六判/152頁/2500円

昭和11年「潮音」入社、平成13年に88歳で永眠した著者の遺歌集。短歌と音楽を愛し、誠実に生きた軌跡を辿るべく、既刊三歌集とそれ以降の作品より230余首を纏めた。

 
 きらきらと輝くばかり青空の澄みきりて涼し松風の音

 杉林の奥ゆたちくる冬あらし一途の性(さが)をわが生きてきぬ
 うつろふ      西澤みつぎ歌集     香蘭叢書  四六判/208頁/2500円

「香蘭」選者の20年ぶりの第二歌集。「ある時期、私の生活形態が大きく変化した。このあたりの事情から集名を『うつろふ』とした。
                 (「あとがき」より)

 
 一憂を持てば一喜に会ひやすしけふかへり咲く木瓜のくれなゐ

 二人だけ降ろして電車遠ざかる入江へ少し傾きながら
  十六日桜      中本幸子歌集     四六判/216頁/2800円 

奈良女高師在学中に土屋文明に師事、「愛媛アララギ」「愛媛青南」を主宰し、多くの後進を育てた著者の第一歌集。        跋・小市巳世司氏

 
 努め努め拙きわれかこの年も咲ききはまりぬ十六日桜

 亡き夫を恋ひつつビルマを巡りにきパゴダの風鈴きこゆる如し

 瀘沽湖   福井 緑歌集              A5判/216頁/2857円

中国辺境、なかでも雲南省の少数民族の暮しにひかれ、度々訪れた折の旅行詠を中心に、自ら主宰する「真朱」に発表した五年間の作品を纏めた第五歌集。


 


 いくへにも盾なす山の奥どころ瀘沽湖の民の恋かがやけり

 ただならぬ水の量感 遠中州をゆつくり歩むは水牛らしも