短歌研究社刊歌集 その2

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 澪つくし 小山宜子歌集  地中海叢書  四六判/224頁/2700円 

「常套的抒情の世界を脱けて自分なりの革命 をしなければ」と記す著者の全ての作歌衝動 が静かな情念に結晶される第二歌集 

 
 行き惑ふ砂丘は霧に閉ざされて春の昏さのあつまるごとし
 黒と白の動き鮮やかに游がせて昼にもあらず夜にもあらず

                    
 風のフラココ 四方三都子歌集  続かりん叢書 四六判/224頁/2500

夫との死別という不幸があった。 しかし作者は、うたうことの強さ、 やさしさの中で、すでに新しい生き方をはじめようとしている。馬場あき子氏・帯より             


 葉桜に静かな公園のま昼間を風の子が乗るフラココの群れ
 この襖させば結界わたしの部屋 米寿間近く好き候に住む
 バンクシア 山崎冨紀歌集  A5判/192頁/2500円

鮮やかな赤いバンクシアの花に、自分の苦悩の人生が凝縮されている、と複雑に揺れる心を歌う第一歌集。序・川口美根子氏 

 バンクシアの花毬おもく傾きて苦悩をあまた包み静止す
 のびやかな夫の口笛「早春賦」草萌えそむるバイパス通り
  霧 氷   村山きみ子歌集  A5判/184頁/2700円 

霧氷が彩る雪と氷の美しい景色は過酷な生活空間でもある。潔い北方的叙情の溢れる、知性的、思索的な第一歌集。 序・足達敏彦氏
 
 
 つば広き帽子かぶりて道連れとなりし記憶も風化はじまる
 ことごとく霧氷を纏ふ裸木の素青の天よいのち愛しむ
 水鳥家族   大森益雄歌集   四六判/224頁/2500円

質樸な語り口のなかにペーソスは苦くまた甘酸っぱく、そしてふと気付けば日常空間の奇妙なねじれが長く舌の上に残る 小池光氏帯より


 月山寺池の薄氷手に取りて魚のやうにその裏を舐む
 山上憶良のやうな鹿も来て鹿はさびしいからだをたたむ
 素描の子らへ 早崎久子歌集  続かりん百番 A5判/176頁/2500円

「21世紀初頭の今日、不安な未来を背負って生きる子どもたちに視点をすえ、私の歌を歌い続けたい」と語る著者の第一歌集。序・岩田正氏
 
 
 ヴェルコール逝きし朝なり黄ばみたるレジスタンスの詩集ひもとく
 素描の子ら眼差しに深き哀しみありちひろカレンダーの見つめいる明日
 追悼・米田利昭 米田幸子編   四六判/304頁/3000円

平成14年4月肺癌に73歳で逝った歌人、評論家、国文学者の米田利昭氏の
業績を偲ぶ追悼集。故人知友の文学者、歌人二十三氏の追悼文、追悼歌、
幸子夫人による思い出の記を収める。
東大アララギ会「芽」創刊号から十号までの短歌作品と評論、大学紀要の賢治、
啄木、鴎外、漱石、子規評論等九編、著書書評5篇を採録