短歌研究社刊歌集 その3

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 さんざし 横田英夫歌集        四六判/184頁/非売品

 歌集が出来たら真っ先に届けたいのは、 故・熊谷優利枝先生だと、今も嗟嘆する著 者の医師生活50年余の第一歌集。「紅霞」 と後継誌「爽樹」の546首。 

 
 鋭角に天井よぎり朝日さす新しき家に孫の声満つ
 寒き朝ペダル踏みつつ救命の手立てありやと往診にゆく
                          
 トワイライトゾーン 山口美加代歌集  黒曜座叢書・覇王樹叢書 A5判/200頁/2500

日常生活の中の不安定感覚を鮮やかな口語で切り取り、異次元的な時空のイメージに拡げていく、固有の感性が際立つ第一歌集。 解説・米満英男氏   


 立ちのぼる春の匂いの熟れきって菜の花、菜の花ばかりの菜の花
 いくつもの扉が開くプラットホームまだ見つからぬ自分の入り口
 茶箪笥の上 中村嘉代子歌集  四六判/176頁/2500円

 昭和40年代に木俣修氏に指導を受けて作歌を始めた著者が夫の急逝に遭い、無念さ、喪失感を癒す術として、短歌に思いを託して編んだ40年に渡る第一歌集。

 手術室より出て来し医師に死を告げられ一瞬あたりは灰色となる
 半世紀を共にしてこしになんといふこと忽然として君今は亡し
  九月の庭   桜井良子歌集  朔日叢書  四六判/168頁/2500円 

 「日常の些事を、四季折々の庭の植物に寄せる思いを細やかに詠い一見静かにみえるが随所に作者の思いの丈が述べられている」(外恚ェ氏「序」より) 第一歌集。

 
 道沿ひもつづく谷にも盛りなるニセアカシアの花房ゆるる
 換気扇止めることなく黴くさき書庫にこもりて夏の日過ごす
 白いたてがみ   浜田和子歌集   礫叢書  四六判/176頁/2500円

 視覚をはじめとする身体感覚を豊かに歌い上げ、抽象と具象を巧みに表現して自らの世界を広げる著者の第一歌集。 解説・由良琢郎氏。
 

 十三夜の月昇りくる夕闇をまばゆき尾持ち電車走り来
 でもあれで精一杯であったんだ 回転木馬の白いたてがみ
 蕎麦の花 佐藤絹子歌集  素馨叢書 四六判/190頁/2500円

 寒冷荒蕪の地に咲く蕎麦の花――疎開児童として、母の故郷会津で蕎麦の白い花に出会った著者が、米寿の母に贈る第一歌集。序・石川恭子氏。
 

 白々と蕎麦花ゆるる荒畑を風渡りゆく会津嶺は秋
 宇治橋の橋桁雪の積もりおり母を支えて踏み締め渡る
 風のソネット 家村富美子歌集    醍醐叢書 四六判/194頁/2500円

 教会のオルガニストであり、音楽療法を学び、心病む人々に尽くす社会福祉の実践者でもある著者の心暖まる第一歌集。序・浜田蝶二郎氏。

 
 人は人生きて苦しむ終の日も私は執着捨て得ずと思ふ
 合歓の葉に幼子の髪にやはらかく今触れてゆく風のソネット
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