短歌研究社刊歌集 その4

こちらのページからもご注文を承っておりますへ。
                             (〒は1冊あたりの郵送料です。)                   

 月の眠りに 三宅麻美歌集     中部短歌叢書 A5判/192頁/2000円

 歌誌「白い鳥」で8歳から作歌を始めた著者の第一歌集。
「幸福という目に見えないものが作品の中に輝いている。」春日井建氏「序」より

 
 まっさらな風を枕にオレンジのソヴァージュ長し 天使休息
 いつの日もいちばん先に好きだって白い帽子の奥から言えた
                          
 星の迷い子 三宅志麻歌集    中部短歌叢書 A5判/208頁/2000

作者の短歌との出会いは幼い頃に遡る。祖母三宅千代氏編集の「白い鳥」の最初からのメンバーであり、姉・麻美との二人歌集も持つ。春日井建氏「序」より


 ただひとり見上げいる夜の天象儀いつより君は星の迷い子
 初めての問診とまどうは吾のこと患者そっとほほえみくれる
 短歌研究詠草上田三四二選後感想集 四六判/224頁/2100円

 本書は、上田三四二氏が、「短歌研究詠草」選者として昭和52年7月号から63年9月号まで執筆された選後感想全35回分、延べ419作品への歌評を、氏の十三回忌に当り、収録しました。

  「歌は自然体がいい。自然体のままで、平凡に堕ちることなく作者の人間性や生活が、くっきりと浮かび上がってくるようなのがいい。」(昭63・9月号特選より)
  松 籟   清水克哉・まき歌集  白鷺叢書  四六判/256頁/2500円 

 太田水穂由縁の長野県塩尻で、電機店を経営、金婚式を祝った夫妻が、振幅大きい歳月を多彩に染め上げた比翼歌集。序・園田節子氏。

 
 見えそめし鉢状の山よ命生きて涙にけむる復員の車窓 
克哉
 日陰色とつておきたい深き色雲早く飛ぶコスモスの上  
まき
 蜃気楼   関口昌男歌集   街路樹叢書  四六判/176頁/2500円

 「胸底に潜む、かけがえのない遠くの世界も、近くの世界も、どちらも大切にして作る『歌』に、愛着を覚える」と語る著者の第三歌集。
 

 からからと風船かづら風に鳴り忘れし季節をフェンスにゆらす

 子の胸に残るか昨日の蜃気楼わが今日にみる現実岬
 さくら橋 桜井美千子歌集   A5判/224頁/3000円

 北海道に住まう、「新墾」選者、「潮音」幹部同人の著者による、作歌歴36年、漆のような艶を感じさせる、充実の第三歌集。序・足達敏彦氏。
 

 花ゆゑに渡りゆく橋さくら橋名づけし人も世になき四月
 わが庭にひたすら花弁を敷きつめて昨夜に隣家の桜も終へしか
 天使突抜 諸岡史子歌集    四六判/192頁/2500円

 「言語にとって美とは何か」――イメージの世界を自在に往還し、言葉のきらめきを鏤め、独自の文様を織り出した待望の第一歌集。跋・青木昭子氏

 
 暗闇の樹下に立ちて息をのむ膚にてはかる夜の深さを
 薄暗き厨の床にかがまりて生れ星乙女座スピカを探す