平成14年6月の新刊(著者名50音順)


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 評伝歌集 茂吉一代記   藤岡武雄著    あるご叢書 A5判/184頁/3000円
長年斎藤茂吉の伝記研究に携わった著者が、茂吉の実像を歌で描き出した評伝歌集。
「茂吉70年の生涯を、時代別に区分して構成したもので、144首それぞれの歌にコメント
をつけ、愛すべき人間茂吉の実像を描いたつもりである。」
     (著者あとがきより)
 遊 子     阿部洋子歌集    麻裳叢書 四六判/224頁/3000円 

歌は人と人を結びつけるえにしを持つ、と語る著者が、自分自身や神、動植物との対話に心の癒しを見出した第二歌集。序・嶋崎保雄氏


 
 軽井沢の夫のみやげはラベンダー枕の下で夢に咲くやも
 音もなく落葉しぐるる遊歩道わたしは私の影つれてゆく

 ロッキングチェアー  明石さよ子歌集   四六判/240頁/2500円  

昨年5月、旅先のハワイで急死した著者の遺歌集。家族の中心として常に輝いていた日々が夫君の尽力により甦る。ことば・鵜飼倫美氏

 
 独り居て豆煮る夜は甘やかな匂いにつつまれ手紙書きおり
 こわごわと胸に抱けば初孫のやわき重みよ青き匂いす
 天のエルサレム 佐久間淳子歌集  四六判/160頁/1700

トリックとして清廉な感性を持つ著者が、歌をささやかな喜怒哀楽の滴りとしつつ、より大きな普遍を求めた第一歌集。
解説・山崎雪子氏
             


 そは天のエルサレムかも薔薇いろに雲染め上げて陽のくだりゆく
 一斉に陽を向き開く立ち葵花はかくまで光を恋うか
 木洩れ日 藤田紀久子歌集  礫叢書   四六判/184頁/2500円

兵庫県の奥播磨、紙漉きと林業の里に嫁した著者が、杉山檜山に囲まれた村里の四季を、静謐な感性で歌った第一歌集。解説・由良琢郎氏

 

 
 降りつづく雪をかむれる杉の木を揺さぶりながらわれは疲れぬ
 きれ端の板に書きたる間取図の急階段をかめむし椿象のぼる
  風のひびき  藤原万寿美歌集  礫叢書  四六判/168頁/2500円 

派手ではないが確かな写実の目を持ち、「目」で感じる著者が、日常の一瞬を知的に掬い上げた第一歌集。
解説・由良琢郎氏
 
 
 松林のあはひに見ゆる海峡にかき消されゆく雪のきれぎれ
 知能線も生命線もくきやかに手のひら厚き奈良の大仏
  碧 羅   養田多希子歌集   A5判/200頁/2500円

服飾デザイナーとして仕事一途に生きてきた著者が、ふと我に返った時に歌と出会い、以後20数年を纏めた第一歌集。跋・山下和夫氏


 失ひしものをまさぐる思ひして描きつづけるドレスの下絵
 企みを絶ちて久しも天心へ湧き立てる雲を窓に見てゐる