短歌研究社刊 歌集・歌書

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『明媚な闇』

尾崎まゆみ歌集『明媚な闇』

2009.12.25刊/四六判/176頁
定価2,880円(本体2,667円)
ISBN 978-4-86272-162-4

覚醒する私の永遠の時間
「『万葉集』の時代から海境と呼ばれていた明石海峡が、畿内と外の国との境界線、つまりこの世とあの世の境であったように、モダンな港町と思われている神戸という土地も、摂津と播磨の境。その上に流れる「今」という時間が、土地の持つ物語を架け橋として、過去と繋がっている選ばれた場所ではないか、という思いが生まれました」(著者)

空港は濃霧のしめりつややかに青森発の飛行機の肌
伸びをする白猫の仔は一枚の夏の薄皮 ひいやり剥がす
とうめいな秋のひざしを曼珠沙華吸ふひめごとのやうな真昼間
野獣派のマチスの「ダンス」手を繋ぐときあらはれる人間の檻
水を欲るいのちの核を眠らせたジョナゴールドを三個購ふ