短歌研究社刊 最新刊歌集・歌書

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『金の雨』

横山未来子第四歌集 『金の雨』

 

2012.5.1刊/四六判/236頁
定価3,024円(本体2,800円)
ISBN 978-4-86272-261-1


きらきら、ことばがおりてくる、このてのひらに。
ひかりの糸のように紡がれて、ことばがおりてくる。
そして、てのひらからこぼれおちたことばは、
歌となって大地を、こころをうるおすことをやめない。


ひとならぬものたちのこゑ渡らへり五月の光のぼり落つるまで
見上ぐれど見えぬ花あり根方より離るるわれへ香は追ひつきぬ
あまやかに陽のさせる昼暗幕のごとき葡萄の皮をやぶりつ
巻貝のかたちに我のねむるときあかるき金の雨となりて来よ
傘の中へ腕をさし入れひらきたり外界にわれは加はらむとし

ブックデザイン=横山未美子  


『窓よりゆめを、ひかりの庭を』

栗原寛歌集『窓よりゆめを、ひかりの庭を』


2012.3.3刊/四六判/148頁
定価2,700円(本体2,500円)
ISBN 978-4-86272-271-3


――混迷は言葉となって現れるときに、
   少しも暗澹としてはいない。
   現実を見据えて全身汗まみれになりながらも、
   生を希求する姿が美しい。   ――外塚 喬


  三十代に入った著者の 『月と自転車』につづく第二歌集


アフガンストールを巻けば少年めく僕らさくらの森へあくがれてゆく
原宿のホームのベルと散りゆける花 れらみれらみしらみれしら
てのひらにのせたるピアス 土耳古とはとほきところとまなこをつぶる
東西線の夜に車輛をうつりゆくカムパネルラがさうしたやうに
僕のものと決めて見てゐつひとつ星と高層ビルの窓のひかりを
 


   


『シヌック・雪食う風』

鵜沢梢歌集『シヌック・雪食う風』



2012.3.3刊/四六判/152頁
定価2,700円(本体2,500円)
ISBN 978-4-86272-270-6

カナダ在住40年、作歌と共に現代短歌の英訳を手がけ、
2007年ドナルド・キーン翻訳賞受賞。
英語短歌誌「GUSTS」を編集発行する著者の14年ぶりの第二歌集。


シヌックはSnow Eater雪食う風びゅるるんびゅるると雪巻き上げる
一日中吹き荒れる風激しくてぎしぎし気持も閉じこめられる
幸綱の歌を英訳する午後に散水は淡く虹を立たしむ
外国に住めど心はいつもいつも日本に向いてニュース見ている
カナダにて朝のラジオに聴いている潘氏のスピーチ広島の蝉


『黒と白と 付翠風の書』

最首洋子歌集『黒と白と』 付翠風の書


泱叢書
2012.1.17刊/A5判/152頁
定価3,240円(本体3,000円)
ISBN 978-4-86272-280-5

田中子之吉に師事し、現在「泱」編集委員。
短歌と書の〈二兎〉を追って、ともに「私の生を支えている」(あとがき)と語る著者による、
両者を合わせた第二歌集。

天に向くかたちを選びそこねしか地を指す藤の花房無尽
街路樹の百日紅の間隔を乱してみたき今日の心か
電飾を施されたる冬木々が饒舌となる駅前広場
東京湾の水平線に落ちてゆくひすがらの風に洗はれし日が
水上バスにいくつくぐらん渡る人の見るなき美しき橋の全容
結末はどうでもよいといふさまに投げ上げらるる噴水の水