短歌研究社刊 最新刊歌集・歌書

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『うたあわせの悦び』

栗木京子著
『うたあわせの悦び
  一三〇〇年の時空を越えて

 

2013.6.1刊/四六判/272頁
定価3,240円(本体3,000円)
ISBN 978-4-86272-349-9


古典和歌と現代短歌の三十三番勝負!
「短歌研究」の人気連載「超時空歌合せ」が一冊になりました。

<第一番・行く春>
躬恒の季節の区切り vs 子規の今年限りの春

<第六番・あやめ>
『古今集』の一途な恋 vs 馬場あき子の心の闇

<第十番・北>
藤原敏行の天上の星 vs 青き菊にちぎった塚本邦雄

<第二十一番・涙>
藤原高子の鶯のこおる涙 vs 冷蔵庫におちる穂村弘の涙

              

          ひとつぶの  涙から  世界は広がる


手のひらの花火

山崎聡子第一歌集
 『手のひらの花火』



2013.5.20刊/四六判/164頁
定価1,944円(本体1,800円)
ISBN 978-4-86272-319-2



 記憶のような、予言のような ――


 鋭く、なつかしい言葉たち。

                                

第53回短歌研究新人賞受賞作「死と放埓なきみの目と」を含む注目の第一歌集。

さようならいつかおしっこした花壇さようなら息継ぎをしないクロール
塩素剤くちに含んですぐに吐く。遊びなれてもすこし怖いね。   
雨の日のひとのにおいで満ちたバスみんながもろい両膝をもつ
放埓な光が宿るきみの目のひとなつで死に絶えるひぐらし
へび花火ひとつを君のてのひらに終わりを知っている顔で置く

   栞 = 日高堯子/加藤治郎/穂村弘/石川美南
   装画=清水智裕
   装幀=花山周子
 
『孟宗庵の記』

前川佐重郎第四歌集
『孟宗庵の記』

 

2013.4.8刊/四六判/208頁
定価3,240円(本体3,000円)
ISBN 978-4-86272-314-7


わたしが
わたしであることを
確かめ
確かめられるために
選んだ
短歌という詩型を


とほざかる人のすがたを見送りて句読点ひとつ呟きにけり
透明の硝子コップのくぐもりよ昨夜零時のわれを探しぬ
飼ひ猫が十年をすぎてやうやくに女顔してわれにしたがふ
いつときを踊るかたちに立つてゐた朝のラッシュのわれの総身は
あれこれと髪の毛いぢる少年が鏡のなかに消えてゆきたり
しつこさを心得てゐる冬の蚊のわれにまとはることこそ嬉し


『流れ』

佐伯裕子第七歌集『流れ』


2013.2.20刊/A5判/160頁
定価3,240円(本体3,000円)
ISBN 978-4-86272-258-4


   時は川のように流れて
   わたしの記憶を翻弄する
   なつかしい街や人々は
   姿を変えたが
   わたしのなかの
   この国を好きだという
   思いは深まり大きくなる
  

        追憶と再生をうたう 第七歌集


川がつなぐ街をたどれば思い出は生まれる前の花野を行けり
246青山通りに着くまでにわれの戦後は見えなくなりぬ
敗れたる国に育ちぬコンパスの芯を皇居の森に据えつつ
どの時計を止めても時はまつわりてハモニカの穴に赤い錆噴く
はまぐりの汁澄みとおる雛の夜に俄かに母の老いふかみゆく
ものの芽のふくらむ四月うしろから呼ばれて購う桜鯛はも 


   


『あやはべる』

米川千嘉子第七歌集
『あやはべる』



2012.7.24刊/四六判/192頁
定価3,240円(本体3,000円)
ISBN 978-4-86272-291-1

短歌研究賞受賞作
「三崎の棕櫚の木」30首を収録
さらにあたらしい世界へ翔びたつ第七歌集


月光菩薩をすこしうへから見下ろせば苦しげな人間の美貌もにじむ
相模のや浜に積まるる蛸壺にするりと入る花の夕闇
あきらめきれずあきらめきれずとうたひたる人のごとくに膨るるさくら
食べさせたものから出来てゐる息子駅まで送り申し訳なし
綾蝶くるくるすつとしまふ口ながき琉球処分は終はらず
産むからだ産みたいからだ産むかもしれないからだ 怖れるからだ夏を白くす