詠み、詠み、論じる。作品と理論は相互に共鳴し、進化する。
その理念のもと、本誌は、公募評論賞を設定しています。
短歌の現在と未来を、新しい視点で捉える意欲的な評論を期待します。
令和6年度 第42回『現代短歌評論賞』の詳細は短歌研究10月号に掲載しております。
■選考委員
川野里子・松村正直・土井礼一郎・寺井龍哉
■課題
「短歌の現状について」または自由 ※歴史をふまえること
■応募規定
課題に則した未発表の論文に限ります。
文字数=四百字詰用紙20~30枚相当(プラス表題)。
原稿用紙に手書きの場合は、A4判を使用。
パソコンの場合は、A4用紙横に縦書きで、罫線等使用せず、40字×30行で印字すること。
(PDF化のうえ、メール送付も可 hyouron@tankakenkyu.co.jp )
①出身地 ②現住所・電話番号 ③氏名 ④生年月日 ⑤職業 ⑥歌歴・所属誌
⑦論文の主旨内容を200字程度にまとめたものを別紙に添付。
(個人情報は、受賞発表掲載以外には使用いたしません)
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締切 2024年7月1日(当日消印有効)
発表 「短歌研究」10月号誌上
賞 賞状・副賞10万円
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■応募のご注意
課題に即した未発表の論文に限ります。
封筒には〈評論賞応募〉と朱書してください。
応募原稿の返却はいたしません(控えをお取りください)。
■原稿送り先
〒112-8652 東京都文京区音羽1-17-14音羽YKビル
短歌研究社 「短歌研究」編集部
e-mail:hyouron@tankakenkyu.co.jp
年 | 回 | 対象作品 | 受賞者名 |
---|---|---|---|
昭和29年 | 第1回 | 「敗北の抒情」 | 菱川善夫 |
〃 | 〃 | 「異質への情熱」 | 上田三四二 |
昭和32年 | 第2回 | 該当者なし | |
昭和33年 | 第3回 | 「短歌散文化の性格」 | 秋村 功 |
昭和36年 | 第4回 | 該当者なし | |
(一旦中止) | |||
昭和58年 | 第1回 | 該当者なし | |
昭和59年 | 第2回 | (特別賞)山下雅人・日夏也寸志 | |
昭和60年 | 第3回 | 「現代短歌における『私』の変容」 | 山下雅人 |
昭和61年 | 第4回 | 「母性のありか」 | 喜多昭夫 |
昭和62年 | 第5回 | 「『ライトヴァース』の残した問題」 | 谷岡亜紀 |
昭和63年 | 第6回 | 「言葉の権力への挑戦」 | 加藤孝男 |
平成1年 | 第7回 | 「持続の志‐岡部文夫論」 | 坂出裕子 |
〃 | 〃 | 「思想兵・岡井隆の軌跡」 | 大野道夫 |
平成2年 | 第8回 | 「鳥はどこでなくのか」 | 島瀬信博 |
平成3年 | 第9回 | 「大衆化時代の短歌の可能性」 | 柴田典昭 |
平成4年 | 第10回 | 「緩みゆく短歌形式」 | 小塩卓哉 |
平成5年 | 第11回 | 「太平洋戦争と短歌という『制度』」 | 猪熊健一 |
平成6年 | 第12回 | 「妊娠・出産をめぐる人間関係の変容」 | 吉川宏志 |
平成7年 | 第13回 | 「アジアにおける戦争と短歌」 | 田中 綾 |
平成8年 | 第14回 | (優秀作)岩井謙一・ 田中晶子 | |
平成9年 | 第15回 | (優秀作)岩井謙一・ 河路由佳 | |
平成10年 | 第16回 | 「短歌と病」 | 岩井謙一 |
平成11年 | 第17回 | 「『も』『かも』の歌の試行――歌集『草の庭』をめぐって」 | 小澤正邦 |
平成12年 | 第18回 | 「塚本邦雄と三島事件――身体表現に向かう時代のなかで」 | 小林幹也 |
平成13年 | 第19回 | 「『戦争と虐殺』後の現代短歌」 | 森本 平 |
平成14年 | 第20回 | 「時間を超える視線」 | 川本千栄 |
平成15年 | 第21回 | 「死物におちいる病――明治期前半の歌人による現実志向の歌の試み」 | 矢部雅之 |
平成16年 | 第22回 | 「インターネットからの叫び――「文学」の延長線上に」 | 森井マスミ |
平成17年 | 第23回 | 「寺山修司の見ていたもの」 | なみの亜子 |
平成18年 | 第24回 | 「現実感喪失の危機――離人症的短歌」 | 高橋啓介 |
平成19年 | 第25回 | 「日本語の変容と短歌──オノマトペからの一考察」 | 藤島秀憲 |
平成20年 | 第26回 | 「求められる現代の言葉」 | 今井恵子 |
平成21年 | 第27回 | 「樹木を詠むという思想」 | 山田航 |
平成22年 | 第28回 | 「或るホームレス歌人を探る──響きあう投稿歌」 | 松井多絵子 |
平成23年 | 第29回 | 「短歌の口語化がもたらしたもの ──歌の『印象』からの考察」 | 梶原さい子 |
平成24年 | 第30回 | 「抑圧され、記号化された自然〜機会詩についての考察」 | 三宅勇介 |
平成25年 | 第31回 | 「相聞の社会性─結婚を接点として」 | 久真八志 |
平成26年 | 第32回 | 「うたと震災と私」 | 寺井龍哉 |
平成27年 | 第33回 | 「歌とテクストの相克」 | 三上春海 |
平成28年 | 第34回 | 該当者なし | |
平成29年 | 第35回 | 「黒衣の憂鬱――編集者・中井英夫論」 | 雲嶋 聆 |
平成30年 | 第36回 | 「短歌結社の未来と過去にむけて」 | 松岡秀明 |
令和1年 | 第37回 |
「なぜイオンモールを詠むのか ――岡野大嗣『サイレンと犀』にみる人間性護持の闘い」 |
土井礼一郎 |
令和2年 | 第38回 | 「歌人という主体の不可能な起源」 | 弘平谷隆太郎 |
令和3年 | 第39回 | 「SNS時代の私性とリアリズム」 | 小野田 光 |
令和4年 | 第40回 | 口語短歌による表現技法の進展~三つの様式化 | 桑原憂太郎 |
〃 | 〃 |
はじめに言葉ありき。よろずのもの、これに拠りて成る ―― 短歌史における俗語革命の影 |
髙良真実 |
令和5年 | 第41回 |
〈前衛〉と実作 ―― 生成AI時代に、人が短歌をつくること |
中島裕介 |
令和6年 |
第42回 | 仮想的な歌と脳化社会―― 二〇二〇年代の短歌 | 竹内亮 |